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  • 畳と懐紙

    2015/10/26

    畳と懐紙、この共通点は?と聞かれたら何と答えますか。


    たいていの方は戸惑ってしまうことでしょう。
    今日、懐紙の話が聞きたいと来店された学生さんにも同じことを聞きました。

    ぐるりと部屋を見渡して、何とか答えを見出そうとしていましたが、、、
    なかなか、、難しかったようです。



    畳、正確に言うとたたみの部屋と懐紙と言ったほうがいいかもしれません。

    畳の部屋は、家具やしつらえで、食堂にもリビングにも寝室にもなります。
    一つの部屋を、その時々、違った用途で使うことができます。

    ここが、西洋式の住宅との大きな違いです。



    では、懐紙はどうでしょう。

    同じ紙ですが、その時々で書くことに使ったり、包んでみたり、
    拭くことに使う時もあれば、、お皿代わりや、お皿の上に敷くこともあります。


    書くことに特化したノートやメモ帳、拭いたり鼻をかんだりする時に使うティシュペーパー、
    品物を包む包装紙、などなど、

    目的別に作られた紙はそれぞれにとても使い勝手がいいのですが、
    他の目的ではちょっと使いにくくなります。

    メモ帳でこぼしたコーヒーを拭く事はないでしょうし、
    ティシュペーパーをメモ代わりにしようと思っても、とても書きにくく、
    ものを包むと敗れてしまいます。

    その時々で求められる用途に柔軟に対応できるのが懐紙、

    そう考えると畳を敷いた和室と懐紙はとても良く似ています。


    本当の日本文化の良さは、こういったところにあるのではないか、、、

    近頃特にこう思うのです。

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